皆さんこんにちは
とっても寒い日々が続いていますが、体調はいかがでしょうか?
春はもうすぐそこまで来ています。
もうちょっと頑張りましょう。
前回(儲けのしくみ)は、会社というものがみんなを幸せにするためにあって、お金を使って事業を回していることを説明しました。
お金というものは、経済にとっては血液のようなものであり、そのお金が流れることで経済が回り、みんなが幸せになります。
どんなに素晴らしい技術やアイデアがあっても、お金がなければなかなか世に送り出すことができません。
車のエンジンを動かすためには、最初にセルモーターでちょっとだけ動かしてあげる必要があります。
エンジンを回し続けるためには、ガソリンとバッテリーが必要です。
会社も似たようなもので、最初に動かしだすときにお金がいりますよね。場所とか材料とか。
回し続けるときにもお金が必要です。
今日は、会社がお金を集める方法について考えながら、投資について少し勉強しましょう。
会社の資金調達(お金を集めること)の方法は?
- 自己資金
- 銀行等の融資
- 株式
- 債券
これ以外にもいくつかありますが、代表的なこれらの特徴を見ていきましょう。
1.自己資金
自分で働いて貯めたお金を使って、事業を開始したり、続けたりするものです。
当然返す必要もなければ、使い方も自由です。
額が少ないのと貯まるまで時間がかかるのが難点ですね。
2.銀行等からの融資
会社の多くは銀行などからお金を借りて事業を行っています。
会社そのものやビジネスモデルの信用度によって、お金を貸してくれます。
借りることができれば、そのお金ですぐに事業を開始できます。
当然ですが、毎月の返済が必要となります。
担保と言って、返済できない場合に代わりとなるものが必要なことが多いです。
ちなみに、銀行は皆さんから預かった預金の何倍もお金を貸し出すことができます。
びっくりですよね。
もちろん規制があって無尽蔵にではありません。
持ってないお金を人に貸し出せるなんて不思議じゃありませんか?
だから、みんなで一斉に預金を引き出し始めると銀行がつぶれるのです。
3.株式
株式というものを発行してそれを売ることで、資金調達できます。
会社はそのお金を使って事業を回し続けたり、大きくしていくことができます。
みんなが株式を買ってくれたら、素速く多くのお金を集められます。
会社が調達した資金は返済不要なのです!
株式を買った人のメリットは?
株式を買うことを出資といい、買った人のことを株主といいます。
これが、会社に直接投資する方法の一つです。
株主は毎年会社の利益から出資額(株数)に応じて配当金をもらえます。
会社の経営に意見を言うこともできます。
株主は出資したお金以上に損をしたりすることはありません。
一番最悪な状態は、会社がつぶれた時です。
その時は株式がただの紙切れになってしまいます。
それでもそれ以上のお金を請求されたりすることは決してありません。
厳しい条件をクリアした会社の株式は市場に上場されて、証券会社を通じて誰でも売り買いできるようになります。(これが通常みなさんが購入できる株式のことです)
利益の大きい会社や、これから利益が増えそうな会社の株式は人気があって値段(株価)がどんどん上がっていきます。
逆に業績の悪化など悪いニュースが流れたときや市場全体が下がっているときには株価は下がります。
株価の安いうちに買って、高くなってから売るとそれだけで儲かります。
簡単そうですか?
本当はかなり厳しいです。
未来のことは誰にもわかりませんので、短期的な株価の動きで儲けようとすること(短期投資)はギャンブルと変わりませんのでおすすめしません。
利益がどんどん増えていくようなちゃんとした会社の株式を買って(出資)じっと待つ方がいいです。(長期投資)
予想通り利益が増えていけば、徐々に配当金も増えるでしょう。
そんな会社が簡単にわかればいいんですけどね。
これも、いい会社への長期投資ならば
”買い手よし” ”売り手よし” ”世間よし” の ”三方よし” です。
4.債券
これは、企業や国などがお金を投資家から集めるために発行する借用書のようなものです。
債券を買った人は、毎年決められた利息をもらいながら期限が来るとお金を返してもらえます。
例えば、利率 1% の10年債を100万円分買った場合は
毎年 100万円の1%である1万円を10年間もらって、10年後に100万円戻ってきます。
いい商品でしょ。
銀行の利息よりも大きいことが多いです。
株式の配当よりは少ないことが多いです。
会社など債券を発行した組織がつぶれない限りは、利息の支払いは約束され元本は戻ってきます。
つぶれた場合は利息はもらえず、元本も戻ってこない可能性が高いです。
なので、つぶれそうな会社の債券は利率が高くないと売れません!
このように、会社が資金を調達する方法はいくつもあります。
逆に言えば、皆さんが会社に投資する方法も沢山あるということです。
銀行に預けても会社に投資されるならば、自分でも直接会社に投資してもいいですよね。
もちろん、このブログではいたずらに投資を勧めているわけではありません。
将来の心配はした方がいいですが、ゆっくり対策を考えて準備しましょう。
資産運用における投資はあくまでも生活防衛資金が貯まっている人がやるものです。
余裕資金ができるまでに、経済や金融の知識を深めていきましょう。
知識なしで、何となく投資を始めることは、訓練も武器もなしに戦場に送りこまれたのと同じです。
はやめに準備は必要ですが、あせりは禁物です。
皆さんの準備が間に合いますように。
それではまた
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