”人からお金やものは借りちゃダメ!” って子供のころ母親からよく言われました。
おそらく返し忘れて友達と仲が悪くなったり、何でも借りればいいと思う大人になってほしくなかったのだろうと思っています。
私も知り合いどうしの(家族や親せきでも)金銭の貸し借りは、争いごとの元となりやすいので、なるべく避けた方がいいと思っています。
それでは、借金はすべて悪いことなのでしょうか?
通常お金を借りる時は、消費か投資をするときです。
借りたお金で何かを買うので、世の中のお金を回していることにもなります。
お金を借りてまで貯金している人はいませんよね。
国全体としては、たくさん借金してもらうとそのぶんお金が回って景気が良くなるのでいいことのようです。
どれだけ借金していても、返済可能な状態ならばなんら問題はありません。
借金をすることで、手持ちのお金だけでは買えないものが買えて、できないことができるという大きなメリットがあります。
ところが、ひとたび借金が返せなくなって住む家がなくなったり自己破産することになれば、それからの生活には多くの困難を伴うことになります。
そうなったら困りますよね。
借金には ”良い借金” と ”悪い借金” があると思っています。
”良い借金” とは
- お金を生みだすための借金
- 会社等の事業によって利益が生まれる
- 投資額が増えることによって、得られる利益が増える
素晴らしいアイデアを持っていても、お金がないとビジネスは始められません。
お金を投資できる人(銀行や投資家)から、お金はないがアイデアを持つ人(起業家)がお金を借りてビジネスを始めれば、素晴らしいサービスが提供されて、利益が生まれます。
しかも投資額が大きくなればなるほど、得られる利益が大きくなる可能性が上がります。
例えば、1つのお店より2つのお店の方が売り上げは多くなりますよね。
もちろん儲かるお店だったらという条件付きですが。
- 自己投資のための借金 (資格や技術の取得)
お金を借りることで資格や技術取得の為の学校へ通うことができれば、その資格や技術を使ってお金を稼ぐことができるようになります。 - 時間を買うための借金(住宅や車など)
お金を貯めてから住宅や車を買うことはできますが、貯まるまでの間は住宅や車がない状態での生活を続ける必要があります。借金することで、貯まるまでの時間を節約できます。
”悪い借金” とは
- 価値のないものを買う(浪費)のための借金
優先順位を考えずに欲望を満たすためだけの消費は避けるべきです。
しかもそのために借金をした場合は家計の収支を急激に悪化させます。 - ギャンブルのための借金
本来ギャンブルは胴元が儲かるようにできているシステムです。
気づいてない人も多いですが、中でも宝くじは一番見返りの少ないギャンブルです。
一度でもギャンブルで大きく儲かった記憶があると、一発逆転の夢を見がちです。
儲からないことにうすうす気づいていても、夢を追いかけてしまうのでしょう。
借金しても、増やして返せば大丈夫だと思ってしまうのでしょうか。
無駄なものを買うよりも損ですよね。 - 高すぎる金利での借金(消費者金融やリボ払い)
借金をするときの手数料(レンタル料)にあたるものが、金利です。
金利が高すぎる場合は、いくら返済しても元本が全然減らない事態となって、だんだん借金が膨らんでいくことすらあります。
金利についてはまたどこかでお話しましょう。
お金を貸し借りすることはお互いにメリットがあるので、かなり昔から存在する行為のようです。
稼いだお金だけでなく、借りたお金を使って色々な行動をすることで、さらに経済が発展していきます。
結局は、”悪い借金” はせず、”良い借金” をすることで、よりよい生活をめざしましょう。
たとえ ”良い借金” でも、余裕をもって返せる範囲の借金でとどめておきましょう。
利子を含めた支払い総額、月の返済額、金利の種類とその性格については必ず確認しましょう。
わからない場合は調べるか担当者に尋ねましょう。
いい加減な説明しかしない場合やできない場合はそこで借金するのはやめましょう。
ご利用は計画的に!
上手に借金をして気楽な生活をめざしましょう。
それではまた
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