円安の進行について思うこと

お金の話

みなさんこんにちは

2022年に入ってから急激な円安 (10/23時点で1ドル=149円ぐらい)となっております。

報道でも毎日のように円安の話が出てくるので、気にしていなくても目にすることが多いのではないでしょうか?

そもそも円安とは何でしょう?

円安とはつまり円そのものの価値安くなっているということです。

これを書いている現在でも円の価値は刻々と変化しています。(変動為替相場制へんどうかわせそうばせい

例えば、円とドルの交換比率である為替かわせレートが 1ドル=100円 の時

アメリカで1ドルで売られているジュース1本は、日本円だと100円で購入できる計算です。

これが仮に、1ドル=200円になったとしたら、同じジュースを1本買うのに200円も必要となります!

世界中のものがどこからでも買えるとしたら、価値の安い円よりも価値の高いドルを持っている方が多く買い物ができるでしょう。

これが円安と呼ばれる状態です。世界中の通貨どうしの交換比率が日々刻々と変化しています。

1971年までは円の価値はなんと固定されていたのです。(1ドル=360円!)
正式には1973年2月に現在の変動為替相場制に代わっています。

その頃からみると、実はまだまだ円高ではないかと思いませんか?

ですから、円高や円安というのは、”今、そういう傾向だよね” ”円の価値が安く(高く)なってきているよね”
という意味だと私は理解しています。

短期的な為替の動きは誰にも予想はできません!
予想できるなら、必ず上がると思われる通貨を買っておけばいいのですからね。

通貨の価値を決める要因は様々なので予測はかなり困難です。

中でも短期的為替かわせに大きな影響があるのが、各国の金利差です。

金利とは、めちゃくちゃ簡単に言うとお金を預けた(貸した)時にもらえる手数料と考えてください。

金利が高いと、銀行に預けておくだけでも毎年多くの利息がもらえます。
現在世界で一番金利の低い日本では、銀行の利息はすずめの涙ほどしかありませんよね。

利息がたくさんもらえる通貨の方が魅力的でしょう。(通貨を欲しがる人が増える)

もう一つの大きな要因は通貨の発行量です。

各国は独自に国の通貨を発行できます。(正確には各国の中央銀行が発行)

中央銀行(政府)は、発行する通貨の量をコントロールしています。

お金がない国はどんどんお金を印刷して増やせば、困らないだろうと考える人もいるでしょう。

ところが、お金を印刷しすぎるとお金そのものの価値がどんどん下がることになります。

例えば、仮に現在の2倍の量の通貨が流通しはじめた(みんなの貯金が2倍になる)とすると、1万円の価値が半分になってしまいます。(ものやサービスの量は変わらないので、それらの値段が上がる )

価値の低くなった通貨には、魅力がなくなってきますよね。

そういうことで、発行量の多い通貨の価値は下がっていきます。

為替かわせ変動の要因はまだまだたくさんあります。しかも、相対的な価値ですので、自国の通貨が安いのか?他国の通貨が高いのか?わからないことがあります。

短期的な為替の変動は専門家でもわからないので、気にしないようにしましょう。

私たちが、気にするべきは長期的な予想と対処です。

長期でも予想は外れる可能性がありますので、どちらに転んでもいいように準備しつつ、可能性の高いほうを向いて対処するのがいいでしょう。

国の力が強い国の通貨が強いのは間違いありません。

国の力とは、その国民の力の総和です。

人口が多い国に力があるのは当然です。

しかも人口がどんどん増えていくときに、合わせて経済が発展していきます。

日本の現状をみると、人口が減っていく未来は確実です。

経済を発展させるには、人口を増やすか何か対策をしないといけないでしょう。

ということで、日本円は今後も上がったり下がったりしながら、長期的には円安傾向であると予想されています。

今後さらに円安傾向となっても、困らないように準備しましょう。

さて、円安で困ることは何でしょう?

  • 輸入している原材料やエネルギー、食糧等の購入価格が上がるので、物価(ものの値段)が上がる
  • 海外旅行や留学の費用が上がる
  • 輸入品そのものが高くなる
  • 海外から見ると日本が貧しくなる

などですね。

それでは、円安で得することは?

  • 海外の資産や収入が多い人は日本円で見たときの資産がさらに増えます
  • 輸出をしている会社や個人は売上が増えそうです

などが考えられます。

通常日本にいて日本で給料を ”円” でもらっている人にとって、円安でいい事はほとんどありません。

これから来るかもしれない更なる円安時代のために、できる対策をしましょう。

当然ですが、毎月定期的に貯金もできない場合は、まずはそこからですけどね。

毎月しっかり貯金ができるようになって、しかも10年以上先の未来のために準備するならば、円安に対する準備はしておいた方がいいでしょう。

円安に対する対策

  • 外貨を持つ
  • 外国の資産を持つ
  • 外貨を稼ぐ
  • 海外に移住する

それぞれについて考えてみましょう

外貨を持つ場合

正直言うと手数料が高いので、あまりおすすめしたくないのですが、ドルなどを貯めておいてドルのまま使いたい場合は、外貨預金が簡単でいいでしょう。将来海外旅行で使えるかもしれませんね。
せっかく貯まった円の預金がドルに換えたとたんに、少なくなってがっかりするのは嫌ですね。
初めからドルで貯金するという方法も考えてみましょう。

外国の資産を持つ

海外資産は以前はとても大変な困難を伴いましたが、現在では日本の証券会社でも簡単に購入できるものが増えています。
例えば、海外のとか債券などや、それらを集めて専門家が運用する投資信託など

外貨を稼ぐのは容易ではありませんが、インターネットが発達した現在ではやれるようになってきています。

海外に移住するのも、言語や習慣の違いで若くない人たちには厳しいでしょう。
若くて元気な人は海外に飛び出すのも悪くなさそうです。

以上から、なるべく若いうちに、円の価値がまだまだ高いうちに、外貨(ドルなど)を自分の資産のうちに加え始めましょう。
”もう若くないからな” という人も遅くはありません。定年は遅くなっていますし、引退後も死ぬまでに準備すればいいのですから。

円はいくらでも頑張れば稼げますからね。

資産運用を考えている人は、運用する資産のうちのある程度の割合を外貨にしていけばいいと思います。割合は年齢によって違うので、正解はありません。

資産運用はプロでも簡単ではありませんので、少しずつ勉強していってから始めた方がいいでしょう。

ただし、資産運用には時間が一番の味方となりますので、早めに動いた方が有利なのは間違いありません。

今日は円安の話題から、為替についてお話しました。

円の価値は毎日変わっています。一時的に円高となったとしても、今後ゆっくり下がっていく(円安になる)可能性が高いことや、その対策について簡単にお話しました。

みなさんの将来の不安が少しでも減ったらうれしいです。

少しでも早めの対処をしておきましょう。

それではまた

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