皆さんこんにちは
まだまだ寒い日が続いていますが、時折暖かく春の兆しを感じることも多くなってきましたね
さて、これまでに何度も投資詐欺の事件は起こっています
一生懸命働いて貯めた虎の子の貯金を巻き上げられて、将来の予定が大幅に狂ってしまった人も沢山います
最近も ”フリッチクエスト” という会社の社長が捕まりましたよね
今日はそんな悲劇に見舞われないために、よくある投資の失敗例をいくつか提示して、その原因と対策について考えてみましょう
- 銀行や証券会社、保険外交員に勧められて 言われるままに投資商品を買った
- 投資信託なら専門家が多くの会社に分散投資してくれるのでとりあえず買ってみた
- マネー雑誌のおすすめの銘柄(株)を購入した
- 投資しておいたお金を使おうとしたら、必要額を下回っていた
- 投資は怖いので、総資産の10分の1のみ投資した
- 知り合いや近所の人たちが株の話をしているので、焦って何となく株を買った
- 投資は長期だからといって、10年間下がり続ける商品を塩漬け(売らずに放置)にした
- 株や外貨などを買って、少し上がった(下がった)から売った
- 知人や同級生が、儲かる話を持ってきた
- 楽して必ずもうかるという話に乗って多額の投資をした
それぞれどこが悪いのか検討してみましょう
1. 個人が投資する場合は、銀行や証券会社の窓口が多いと思います
ほぼ投資商品であるものが保険として売られていることも多いです(保険であることは間違いないのですが)
あちらも商売ですから、当然売る側が儲かるものを勧めてきます
基本的に売る側は、顧客が儲かっても損しても関係ありません! 様々な手数料は運用成績とは無関係に取られていきます
知識がないからと言って、投資する商品についてほとんど知らずに買うのはやめましょう
たまに、投資先が株なのか債券なのか不動産なのかすら知らないで投資している人がいます
株と債券ではその利益の出る仕組みが違うので、危険性や得られる利益が全然違います
投資する場合には最終的にどこにお金が入っていくのか、また手数料がいくらかは確認しましょう
目的と期間を設定して、それに見合った投資商品を選びましょう
せっかく投資先が儲かっていても高額な手数料をとられたら、最終的に投資家に入る利益はとても少なくなります
2. 投資信託とは、一般のみなさんから専門家がお金を集めて投資先をいくつかに分散(株や債券、不動産もある)させて投資を行うものです。
投資信託は少額から投資を開始できて、専門家が運用してくれるので初心者には最適です
しかしながら、投資先が星の数ほどあるのと同様に投資信託も数え切れないほど存在しています
しかも、専門家だからといって必ずもうかるというわけではありません!
長期でよい成績を出し続けている投資信託は少ないのが現状です
とりあえず、何でもいいから投資信託を買えばいいという発想はやめましょう
投資信託についてはまたお話する予定です
3. マネー雑誌のおすすめ銘柄
マネー雑誌は初心者向けに書いてある特集なども多く、経済金融の勉強を始めるには良いものです
がっつりとした投資関連の本は読めなくても、雑誌だったら気軽に読めますよね
ところが、必ずしも初心者に良い情報ばかりとは限りません
雑誌を売る側も買ってもらわないと存続できませんので、毎回興味を引く特集をしがちです
”今月のおすすめ銘柄” ”今年はこれだ!” ”新興国が熱い!” ”これさえ買っておけば大丈夫”
みたいな特集が毎年、毎月組まれています
おすすめの銘柄の記事をそのまま鵜呑みにして投資するのはやめましょう
500円ぐらいの雑誌で、簡単に何十万円もすぐに儲かる情報が載っているとは思えません!
私も投資を始めた頃にマネー雑誌のおすすめの株を購入して持っていたら、その会社が倒産したことがありました! つぶれることないのにね 怒
今となってはいい勉強になったと思っています
勉強のために、なるべく簡単な雑誌から金融知識をちょっとずつ得るだけならいいでしょう
4. 投資には目的と目標が必要です
何のための投資かによって、何年間でいくら用意すべきかが決まってきます
1年後に確実に必要なお金は、1年後に減るかもしれない投資には向きません
5. 減るかもしれないからといって、かなり少額の投資で安心している人がいます
もちろん投資の最初は少額からでいいのですが、少なすぎると資産全体としてはなかなか増えません
最終的には資産の配分が一番重要となります これもいつか詳しく説明が必要ですね
6. これまで株なんて見向きもしていなかった近所の人達や知り合いが株の話をしだしたということは、すでに株価は高いということだと言われています
もちろん、優良な投資先にコツコツ積み立てる投資スタイルだったら、タイミングはあまり関係ありませんけどね
周りが始めたからといって、知識のない状態で焦って投資を始めるのはやめましょう
7. 投資は長期が基本?
投資は長期が基本です
投資の本には必ず書いてあります
これは間違いないことですが、まず長期とは何年のことでしょう?
会社を引退してから投資を開始する人と20代から投資を始めた人では、長期といっても全然違います
人それぞれ、ライフスタイルに合った投資を心がけましょう
しかも、投資で絶対にやってはいけないことは、資産を大きく減らすことです
なぜなら投資の世界では、増える場合と減る場合にかかるパワーや時間が全然違うからです
100万円が50万円に減るのと50万円が100万円に増えるのでは額面は同じ50万円です
ところが
100万円 → 50万円 (50%の減少)
50万円 → 100万円 (100%の増加)2倍になること!
投資額が倍になるのには、沢山時間がかかるのは想像できますよね(減るのは一瞬です)
一般投資家の理想的な投資は長期投資が基本ですが、あくまでも優良な投資先(長期で利益がでると思われる会社等)への投資が前提です
間違って利益が出ない会社への投資を長期に続けても、増えるどころか減るばかりです
投資しようとする商品の予想される振れ幅と利益について把握しましょう(リスクとリターン)
リスクとリターンについてはまた後日説明します
8. 投資した商品の値段がほんの少し上がって儲かったら、すぐに売ってしまう人がいます
逆に少しでも減ったら、その場合も売って損失をすぐに確定する人がいます
(評価額が減ることに耐えられない)
投資で生活している人(プロ)ならば、一日の儲けの目標を達成したら売って利益を確定するでしょう
損失が膨らまないうちに損失額を確定する(損切りといいます)必要もあるでしょう
しかしながら長期投資の場合、一度優良な投資先に投資をしたら簡単に売買はしません
少し値段が上がっていても今後もさらに上がっていく可能性がありますし(そう思って投資しているはず)、価格の減少も想定範囲内の振れ幅なら売る必要はないはずです
しかも売買するたびに手数料も税金もかかります
これらの失敗は、投資の目的や目標が設定されていないことや、投資している商品の性格をよく知らないことが原因です
9-10. おいしい話や楽して儲かる話は、勝手にやって来ることはありません!
悪意がある場合は、はじめからあなたのお金を狙って近づいてきています(詐欺)
その投資をすることで、話を持ってきた人や組織ばかりが得するということはありませんか?
悪意のない場合では、話を持ってきた本人も騙されている場合があって断りにくいことがあります
いずれの場合でも、投資先で利益が生まれる仕組みが理解できない時や、提示される収益や手数料等がその他の投資に比べてあまりに高い時などはすぐに投資せずに冷静に考えてからにしましょう
何よりも証券会社ですぐに買えないような投資話には簡単に乗らないようにしましょう
以上、いくつかの典型的な投資の失敗例について提示してその原因や対策について説明しました
そもそも投資はそんなに簡単なものではありません!
知識を深めて大きな失敗をしないようにしましょう
お金のせいで人生が狂ってしまわないように
なるべく早い時期から準備を始めましょう
皆さんがお金で困らずに、気楽に生活できますように
それではまた
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