みなさんこんにちは
あちこちで、大雨の被害が毎年起きるようになってきています
みなさんの地域は大丈夫でしょうか?
地震よりは予測ができますけど、それでも大変ですよね
世界はどうなっていくんでしょうか?
前回は投資におけるリスクとリターンについて
特に
リスクとは資産を失う ” 危険 ” という意味と
資産価値が変化する ” 揺れ幅 ” という意味があることについて説明いたしました
単純に資産が減るということだけがリスクではない
ということについて少しは理解していただけたかと思います
今日はそのリスクとどう付き合って、コントロールしていけばいいのかについて
お話しようと思います
これがわかってくれば、投資もあまり怖くないと思えるはずです
まずは一般的に以前から言われている
投資におけるリスクとの付き合い方4つ
- 長期
- 分散
- 積み立て
- ローコスト
について詳しくみていきましょう
長期
投資したお金が有効に利用され、利益を生むことによって
投資家にその利益が分配されます
投資が利益を生む仕組みを考えると、時間がかかるのは当然です
たとえどんなに優良な企業に投資しても、一年後に必ず利益が大きくなって
株価があがるとは限りません! 想定外も起こりますしね
長期間に渡って安定して投資されることによって、企業は利益を出し続けられるのです
長期間となればなるほど複利の効果も発揮できましたよね
個人投資家が、プロに勝てるのはなぜ?
多くの投資のプロ(運用を仕事にしているサラリーマン)は、運用の成績を毎年評価されます
長期的に成長しそうな会社に投資しても、短期では利益がでないこともあります
評価されるためには、毎年利益を上げなければいけないわけです
彼らは、短期間に少ない利益でも確定せざるを得ない場合があります
対照的に個人投資家は、短期で多少成績が悪くても問題ありません!
成果がでるのをじっと長期で待っていられます
目標の時期に目的が達成できればいいのですからね
比較的安全な投資は長期のものと考えましょう
長期間の投資の落とし穴
当たり前のようですが、投資先が良くない場合には、どれだけ長期に投資しても安全ではありません!
元本を減らし、手数料を払うためだけに投資しているようなものです
かなり価格が下がっているのに、 ”投資は長期だから” と言われて売るに売れない人がいます
優良な投資先に長期間の投資を心がけましょう
分散
ある会社に全財産を投資したら、どうなるでしょう?
自分の財産がある会社一つの業績に左右されてしまいますよね
その会社がつぶれたら?
たとえ優良な企業だと思っていても、想定外はありますからね
一流企業であっても安心はできません!
投資する企業は一つではなく、いくつかの企業に分散しましょう
色々な危険から大切な資産を守るために、投資先の分散は必要です
分散の方法もいくつか考えられます
- 投資商品の分散(株、債券、不動産、貴金属等)
投資商品は経済の状況やその他さまざまなものに影響を受けます
投資先の企業業績がよくても、株式市場全体につられて株価が下がることがあります
一つの投資商品に偏り過ぎることは、リスクが上がります
投資信託ならそれだけで沢山の企業に分散されますし、株や債券も選べます
なるべく、反対の動きをする(逆相関の)商品を持ちましょう
例えば、円高で利益が出やすい企業と円安で利益がでる企業を両方持つとか - 投資先の国や地域(通貨)の分散
投資商品をしっかり分散しているつもりでも、例えばすべてが日本国内への投資の場合
日本円に投資しているので、日本の国が傾いてきた場合には(円安)
投資しているあなたの資産価値も一緒に下がることになります
なるべく、一つの国に集中しないようにしましょう
外貨または海外の資産を持ちましょう
若い人ほど、まだまだ労働で日本円は稼げますからね - 自分の資産全体の中での分散
投資が怖いからと言って、例えば総資産の1割だけを投資していても
なかなか資産全体としては増加しないでしょう
資産全体のうち、どのくらいの割合をどこに投資していくか
(アセットアロケーションといいます)
これが、将来の投資成績に大きく影響します
年齢や家族構成、ライフプランによって様々であり
正解はありません
適切に配分して資産全体のリスクとリターンを大まかに計算しましょう
自分のライフプランに沿った投資の目的と目標に合わせて、資産を分散させましょう
積み立て
まだまだ投資できる資金が少ない場合(100万円以下ぐらい)は、積み立てから始めましょう
100万円を超える余裕資金のある人は分散して投資を開始しましょう
積み立てのメリット
- 少額から始められる
貯金の感覚で開始できます(最近は100円からでも)
失敗しても、損害が少ない
目標の資産配分となるまで、調整しながら投資できる - 投資タイミングを考えなくていい
投資は安い時に買って高い時に売ればいいと言われます
ところが、そんな簡単にうまくいくはずはありません
相場の状況や投資商品の価格とにらめっこしながら、購入のタイミングを見計らうのは大変です
価格を気にせず、一定の期間で一定量ずつ購入する方法は気持ちが楽で取り組みやすいです
購入後に暴落しても、あまり気になりません
証券会社で設定すると、簡単に積み立て開始できます - 価格変動の影響を受けにくい
毎月一定の金額で購入することによって
購入価格が高い時は少なめに
安い時は多めに購入できる
ドルコスト平均法と言われている
積み立てのデメリット
- 資産が増えていくスピードが遅い(機会損失)
元々投資に回す資金が少ない場合は積み立てがいいです
しかしながら、100万円を超えてくるような規模ならば、ある程度まとめて投資しましょう
なぜならば、投資していない資金が遊んでいるだけで、得られるはずの利益が得られないからです
もちろん、実際に価格の不安定なものに投資する場合には、一気に全額を突っ込むのではなく投資予定の資金を3から4分割して機会をわけて投資する方がいいでしょう
なるべく長期に投資することが大事ですので、初めから多めの投資をした方が複利の効果が高まります - ドルコスト平均法?
メリットでお話したドルコスト平均法ですが万能の方法ではありません
投資商品の価格が下がっていく場合は、結局ドルコスト平均法でも対処はできません
しかも株価等の商品価格が右肩上がりの場合は最初に多く投資した方が最終的に大きくなります - 購入の回数が増えることにより、手数料が増える
売買のたびに手数料はかかります
購入の回数を減らすことで手数料は減らせます - 個別株の場合は高くて積み立てでは購入できない可能性がある
日本の個別株を購入する場合は100株単位(単元株)であり必要な投資金額が大きくなっています
最近はそれを下げる方向に動いていますが、まだまだですね
ちなみにアメリカの株は1株から購入できますよ
投資信託は積み立てしやすい商品です
ローコスト
投資における ”敵” というか、負けてはいけないものには3つあります
- 手数料
長期での運用の場合、わずか1%の運用率の違いでも結果に大きな差を生じます
ということは、手数料の差も同様に結果に大きな影響を及ぼすということです
手数料がなるべく少なくなる投資を選びましょう - 税金
運用によって利益を上げるたびに税金がかかります
利益は、商品を売った際にかかります
商品の売り買いが多くなればなるほど、税金が増えて結果が悪くなります
優良な投資先に投資して、なるべく保有し続けることで税金の支払いを避けられます
配当もされるたびに税金を徴収されます
配当金もその都度もらうのでなく再投資されるものの方が複利の効果が得られます
人生のステージによっては、配当金で生活するのもいいですけどね
iDeCo NISA 等、税金の優遇がある制度はなるべく利用しましょう
詳しくはまた今度にしますけどね - インフレ
物の価格がどんどん上昇していくインフレの世界では、現金が一番損をします
今日の1万円と1年後の1万円の価値が違うからです
インフレ率を超える運用ができなければ、皆さんの怖がっている ”元本割れ”
が知らない間に起きていることになります(額面は一緒ですが)
インフレとなると国の借金は実質減っていることになります
お金の価値が減っているにも関わらず、返済額は変わらないからです
物価が上がると税収もあがるし、インフレ税と呼ばれています
国はラッキー でも 国民には最低ですよね
インフレ率を超える運用が必要です
投資にはリスクがあります
リスクがあるから避けるのではなく、リスクをうまくコントロールして将来の生活に生かしましょう
それでもまだ、投資は怖いと言い続けますか?
インフレはすでに始まっています
早く始めた人ほど、長期投資のメリットを享受できるはずです
みんながやっているからと、遅れて焦っておかしな投資をしないようにしましょう
早めに準備して早めに開始しましょう
みなさんが気楽に生活できますように
それではまた
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