”銀行預金の金利はとっても低くて、預けていてもほとんど増えないよね”
そんな話はここ20年ぐらいずっと聞かれますよね。
だから、”もっと儲かるところに預けましょう” とか ”安全で大きく増える投資をしましょう”
などという、甘い言葉に騙されて大事なお金を失った人たちがたくさんいます。
高齢者だったら、回復困難なことも多い事でしょう。
たとえ、詐欺や犯罪ではなくても、売った側の手数料が多くて、こちらは全く得をしない投資もたくさんあります。
今日は、そんなうまい話に見える怪しい誘いから逃れるため、知らないと損をしてしまうことを避けるために、ちょっとだけ金利について詳しくなりましょう。
そもそも ”金利” とは
お金を貸したり(借りたり)する場合に、もらう(支払う)手数料(レンタル料)のことです。
金利はどうやって決まるのか?
銀行の預金金利(預けた時にもらえるお金の割合)は各銀行が独自に決めています。
ただし、各国の中央銀行(日本の場合は日本銀行)が一番基本となる金利(政策金利)を決めることになっており、それによって銀行を中心に世の中の様々な金利が決まっていきます。
中央銀行は、会議を開いてその時の景気をみながら金利を決定しています。
政策金利が変わると、国中の金利が動き出しますので、決定はとても重要で大変だと思います。
一般的に世の中の景気がいいと、金利は高くなっていきます。
景気がいいときは、あちこちで商売がうまくいっているときです。
みんなお金を借りて、商売を大きくしたり、欲しいものをどんどん買うようになります。
景気がいいことは、とてもいい事です。
それでも、景気が良すぎると物やサービスの値段(物価)が上がりすぎて(急激なインフレ)、買えない人が困るようになります。金利も高くなってお金を借りるのも大変です。
反対に、景気がわるい時は、金利は低くなっていきます。
景気が悪いときは、ものやサービスが売れなくなって、会社の儲けが減ったり、お金を借りて会社を大きくしていく事が出来なくなってきます。給料も増えませんよね。
その結果、いろいろな値段を下げないと買ってもらえなくなるので、どんどん物価が下がっていきます。(デフレ)
中央銀行(日本銀行)が金利を上げ下げすることで、景気を動かしていたのです。
最近の日本では金利を可能な限り下げても、景気が上向きにならなかったようです。
今後日本はどうなっていくんでしょうね?
お金は高いところに流れる?
世の中のお金は、金利の高いところやお金の沢山あるところに集まっていきます。
お金がたくさんあれば、商売をする準備がしっかりできて、商売がうまくいけばお金がまた儲かるからです。投資やギャンブルでさえも、沢山の資金を投入すれば増える確率はあがります。(必ずではありませんが)
最近では、世界中でお札が刷られまくっていて、沢山のお金が儲かるところを探してさまよっています。
ある時は、株式だったり不動産だったり。世界中を一瞬で駆けめぐっています。
今の日本は、あまり魅力がないのでしょうか。円の価値がどんどん下がっていますね。(円安)
特殊な職業でないひとは、金利を意識しないで生活している人が多いでしょう。
毎日金利を気にしていも、何にもなりませんものね。
それでも、大きなお金を借りる(住宅ローンやマイカーローン)ときには、意識しましょう。
借金については以前の投稿 こちら も参考にしてください。
スーパーでは10円安い野菜を求めて走っていることがあるのに、借金をするときは全部お任せでは、とても大きな損をしてしまいます。
金利の違いで、どのくらい余計に支払うことになるのか、計算してみましょう。
自分で計算できない場合は、借りるときに聞いてみましょう。説明してくれない場合は取引を止めましょう。いろんなところに相見積もりをしてもらいましょう。(家電を買うときにやっているでしょう)
金利についてちょっとだけお話しました。
生活にあまり関係なさそうでも、本当は結構重要な金利をちょっとだけ意識して生活してみましょう。
早速、 ”銀行の預金金利” を検索してみてはどうでしょう。
がっかりできますよ。
それではまた
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