人生で大きな出費といえば、いくつか思いつくでしょう。
- 住宅
- 教育
- 老後
- 保険
この中でも一番大事で、取り返しのつかないものは老後への準備ではないでしょうか?
なぜならば、老後が近づいてから準備不足に気づいた場合は時間的にも体力的にも間に合わないことが多いからです。
元々高給取りだった人でも、生活レベルが下げられずに老後破産を起こしているそうです。
その他の大きな出費についてもあわせて考えてみましょう。
住宅は持ち家と賃貸の比較がよくされていますが、どちらも一長一短あって一概には言えません。
持ち家の場合、老後に家賃が無いことはメリットですが、引退後に残った住宅ローンのために破産した人達もいて、なんとも言えませんよね。もちろん住宅の税金や維持コストもあります。
転居したくても売りたいときにすぐに売れるとは限りませんし、値段もローン残高を下回る可能性だってあります。
賃貸はいつでも条件のいい物件に引っ越せますが、家賃が永遠に続くことや定職がなくなってからは新たに借りにくいことなどがデメリットですね。
老後の生活も考えて、住宅の検討をしましょう。
家賃と住宅ローンの額の比較(ハウスメーカーの宣伝に多い)には意味がありません。
本来は得も損もないはずです。生活のスタイルに合わせればいいだけでしょう。
ローンはれっきとした借金であり、金利の知識も必要です。
家賃は安いところに住み変えられますが、住宅ローンは簡単に減額できません。(借金は確定しているからです)
大事なのは収入が今どのくらいで、いつまで見込めるのか?ローンを組むなら何年(何歳)まで払える予定で、毎月どのくらいなら支払えるのか?
今後給料がどんどん上がっていく保障はなく、リストラや会社自体がつぶれる危険もあります。
教育には結構お金がかかります。
そうはいっても老後に破産することになってまで子供にお金をかけるのもどうかと思います。
破綻した場合には、結局子供たちに負担がかかるかもしれませんしね。
子供たちには申し訳ないけれど、どの家庭にも教育費として出せる限界があるのは間違いありません。本当に本人が勉強したいならば、奨学金もあるし社会人になってからでも勉強はできます。
何でもいいから大学さえ出ればという考えは通用しなくなってきています。
これからは大学を出ても、いい会社に入れるとは言えないし、まして時には有名な企業がつぶれてしまう時代なのです。
保険はひそかに大きな出費の一つです。何となく入っている保険はないでしょうか?
もちろん、人それぞれ時期によっても必要な保障が違うものですが、本当に必要な保険は本来少ないはずです。
必要な保険とは、めったに起きなくても、起こってしまうと取り返しのつかない事態に対処するものです。
例えば
自動車の任意保険
住宅の火災保険
などでしょう
反対にあまり必要性を感じないものは
医療保険
子供の保険
年金保険
現在日本の医療は世界でも有数のすばらしい制度です。
国民皆保険であり、安い掛け金で全国どこの医療機関にいつでもかかれる状態です。
どんなに医療費がかかっても、高額療養費の制度によって月の支払いは限度があります。
一度に何百万円もかかることはありません。高い保険料を払い続けるぐらいなら、その分貯金しておけば、医療費で困ることは少ないはずです。
子供の保険はなおさらです。
子供の医療費は負担がさらに少ないし、死亡保障は本来いらないものでしょう。
しいていえば、自転車等で人にけがをさせた時の保証等なら意味があるかもです。
年金保険は、保険部分と手数料が余分なコストですので、その分を運用にまわした方がいいと思います。
元々、資産運用で考慮するべき項目は3つ、手数料、税金、インフレだからです。
自分で運用なんてできないという人が多いでしょうが、若いうちから学んで早いうちに開始することで大きな失敗をせずに老後を迎えられると思います。
すでに老後が近いという人も、死ぬまで運用はできますので、遅すぎることはないでしょう。
保険も金融商品と同じですので、勉強してから必要なものだけを契約しましょう。
少しでも早めに勉強を始めて、大失敗をしないようにしましょう。
資産運用で大事なのは、大失敗しないことです。
よく勘違いしている人が多いですが、失敗とは元本がちょっとでも減る可能性があること(リスク)とは違います。
失敗とは資産が大きく減ることです。まだまだ額が少なく若い場合はそれでも挽回できるでしょうが、資産が半減してしまうと、もとに戻るまで(資産を2倍にする)にはとても時間がかかります。
資産運用については少しずつこのブログでも書いていきたいと思います。
老後の対策は必要であり、早めに取り掛かるべきです。
基本的には必要額を決めて、節約と貯蓄、できれば資産運用です。
しかしながら、知識のないままに資産運用という名の詐欺商品にだまされたり、大幅な値下がりや沢山の手数料によって、なけなしの資産を大きく減らさないようにしましょう。
そのためには、しっかりと勉強してから動き出しましょう。
家電を買うときは、メーカーやグレードそしてその機能と価格を比較して、どこで買うのがいいかまで検討してから買う人が多いでしょう。
金融商品に限っては、銀行や郵便局で簡単に勧められた商品をそのまま買ってしまう人が多いのはなぜでしょう。
保険も同様です。
経済のことやお金の事について、少しずつ勉強しましょう。
焦りは禁物です。
すぐに儲かる方法はありません。
時間を味方につけましょう。
皆さんのお手伝いが少しでもできればと思います。
それではまた
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